「顔の見える」ベンダー
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「ウイルスバスター」を提供するトレンドマイクロが2月17日、2020年12月期決算を発表した。
- 売上高は前年比5.4%増の1740億円
- 営業利益は同じく4.7%増の394億円
- 21年12月期は売上1834億円(前年比5.4%増)、営業利益409億円(同3.6%増)を見込む
テレワークの普及に伴ってサイバー攻撃対策の需要が増し、セキュリティソフトの販売が伸びている。
けん引したのは日本地域の売上増。携帯電話ショップやオンラインチャネルで個人向けの販売が伸びた。LINE上でWebサイトの安全性を確認できる「ウイルスバスターチェック!」の友達登録数は5万人規模になった。
アジア太平洋地域での売上も15%増と高成長。円高の影響はありつつも、オーストラリアや中東、台湾でクラウド型セキュリティビジネスが好調だった。
もっとも、成長市場だけに競合の参入も急増。顧客課題を深く理解し、「顔の見える」ベンダーを目指すのが2021年の方針だという。