2021年02月16日 07:00
ひっ迫の理由
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Strainer

2021年、需給のひっ迫が懸念されているのが「半導体」だ。

背景にあるのは、巣ごもり需要によるパソコン販売などの伸長と、データセンター向けの半導体需要の急増。夏頃から急回復に転じた「自動車」生産にも半導体は必要だ。

一般に、半導体を作るには材料の投入から完成までに3か月以上かかる。クアルコムのクリスティアーノ・アモン次期CEOは決算で「半導体不足は業界全体にわたる」とコメントした。

米国では、ファブレス(工場を持たず、外注する)型で半導体を扱う企業が少なくない。クアルコムやアップルもそうだ。

スライドの通り、台湾と韓国のウェハー(半導体素子製造の材料)生産能力は、台湾と韓国で世界の4割を占める。半導体は至る領域で使われるゆえに、生産ラインの「奪い合い」が発生する側面もある。

中でも影響が深刻なのが自動車産業だ。なぜそうなったかを昨日の記事でご紹介した。是非チェックしていただきたい。