2021年02月13日 08:00
設備投資、倍増へ
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日本の半導体企業、ルネサスエレクトロニクスが2月10日発表した決算(2020年4〜12月)は、最終損益が456億円の黒字だった。

前年通期は63億円の赤字だったから、大幅な転換だ。巣ごもりや5G普及により、半導体製品全般への需要が高まっている。

同社は2002年に日本電気(NEC)の半導体事業を分社化した「NECエレクトロニクス」が前身。2010年にルネサステクノロジ(三菱電機・日立製作所から分社化)との合併により、現在の社名になった。

ルネサスエレクトロニクス

2020年は自動車生産の減少により、自動車向け事業の売上収益が減少。

一方で、産業・インフラ・IoT向けが増加した。具体的にはデータセンター向が伸びているほか、リモート勤務・学習需要の増大によりパソコン向けも伸長している。

直近では、自動車生産の回復により、車載半導体が急拡大。1〜3月期(1Q21)の設備投資額は売上に対し8.3%を予想。ここ3年間の水準から倍増させる。