2021年02月11日 07:00
営利予想、2兆円に引き上げ
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好評の「ごめん株主、ちょっと利益増えるわ」シリーズ。第三弾はトヨタ自動車だ。

2月10日に発表された2020年4〜12月期決算で、営業収益は19.5兆円(前年比15%減)、営業利益は1.5兆円(同26%減)だった。

四半期の営業収益は前年比7.1%増の8.2兆円。営業利益は2Q20ぶりに黒字に転じている。

トヨタ自動車

12月時点でのトヨタ・レクサス販売数は日本(111%)、北米(117%)、欧州(127%)、中国(117%)と各地域が復調。中国を除いたアジアやその他の地域はマイナスのままだ。

予想を超える回復により、自動車業界は半導体不足に直面。日産やホンダなど競合が販売台数を引き下げる中、トヨタは現時点で減産を必要とする状況にはなっていない

影響を限定的にしたのが、東日本大震災での経験をもとにした「RESCUE」というシステム。各地域のサプライヤーと一体となり、災害に強いサプライチェーン構築に取り組んできた。(参考:動画の39分頃)

足元の好調を受け、業績予想の上方修正も発表。営業利益の見通しを2兆円(前回予想は1.3兆円)に引き揚げた。最終利益は4,800億円予想を引き上げ、1.9兆円を見込む。