「独身の日」は売上倍増
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資生堂は2月9日、2020年12月期本決算を発表した。
- 売上高は前年比18.6%減の9208億円
- 営業利益は同じく86.9%減の149億円
- 21年12月期の業績予想は、売上1兆1000億円(前年比19.4%増)、営業利益350億円(前年比2.3倍)
コロナ影響の深刻さを映した決算となったが、営業赤字に陥った2Q(4〜6月)の最悪期からみると中国を中心に回復基調にある。

日本事業の営業利益は86.3%減の104億円。これまで引き合いの強かったインバウンド需要の蒸発や、緊急事態宣言下での客数減が響いた。
厳しい都市封鎖が続いた米州、欧州では営業損失が拡大した。
一方、中国事業はマーケティング投資増で減益になったものの、9%の増収を確保。「独身の日」から開催されたセールイベントでのEC販売額は倍増した。
今年7月には「TSUBAKI」を含む日用品事業を欧州系ファンドに譲渡する予定だ。高価格帯の商品へ投資を集中させ、反転攻勢に出る構えだ。