アメックスと対照的
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コマースのオンラインシフトが進む中、恩恵を受けている企業の一つが決済サービスを提供するPayPal Holdingsだ。
2月3日に2020年10〜12月期決算を発表。総決済高は前年比39%増の2,770億ドルにのぼった。奇しくもクレジットカード会社のアメリカン・エキスプレスと同水準になった。

成長を牽引するのは、個人間送金アプリとして始まった「Venmo」だ。決済高は470億ドルにのぼり、前年比で60%増という急成長が続く。
トラベル需要が低迷したのとは対照的に、PayPalのクロスボーダー取引は拡大。前年比で35%もの増大となり、TPV(決済総額)全体の17%を占めた。ファッション、コスメ、ゲームといった領域が大きい。
グループ全体でアクティブアカウント数は3.77億口座(前年比24%)にものぼる。2020年は追い風もあった。2021年の動向にも注目したい。