製造者からの直販モデルが拡大
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アリババグループが2月2日、2020年10〜12月期決算を発表した。
- 売上高は2211億元(≒3.6兆円)、前年比37%増
- 営業利益は490億元(≒8,000億円)、同24%増
- モバイルMAUは9億200万人、年間購入者は7億7900万人に
主要国の中で唯一、GDP成長率プラスで終えたのが中国だ。アリババグループの業績はそのおかげだと、CEOのダニエル・チャンはコメントする。

コマース事業においてユーザー獲得を牽引するのは中国の郊外地域。いわゆる「C2M(Consumer to Manufacturer)」モデルの『Taobao Deals』が伸びており、年間購入者は1億人を超えた。
「独身の日(11.11)」ショッピングイベントを、2020年には11月1〜11日に拡張。これによって物流負担を減らしつつ、事業者の販促機会を拡大できたとする。
この期間のGMV(流通総額)は4,982億元(≒8.1兆円)で、前年同時期から26%増加した。売上1億元(≒16億円)を達成した事業者は470にのぼった。
2020年10月には、中国最大のハイパーマーケット「Sun Art」の経営権を取得。オフライン販売のデジタル化を取り込む。10〜12月期における(アリババによる)デジタル販売は、売上の24%を占めたという。