「ネオ証券化」へ向け進捗
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SBIホールディングスが1月29日、2020年4〜12月期決算を発表した。
- 収益は前年比27%増の3,622億円
- 税引前利益は同じく44.8%増の937億円
- 業績予想は開示せず。株式市場の変動等による影響が大きいため
消費者・投資家のオンライン選好が進む中、証券口座数は2020年11月に600万口座を突破。12月には639万に拡大した。野村証券をはじめとする競合を大きく突き放している。

2020年4〜12月における個人株式委託売買代金シェアは43.1%。前年同期の35.2%から大きく拡大した。
Tポイントを使って株式投資を始められる「SBIネオモバイル証券」は2021年1月に50万口座を達成。利用者は20〜30代が51%を占め、ターゲットである投資初心者や若年層への普及が進んでいる。
SBIグループの北尾社長は「ネオ証券化」を方向性の一つに掲げてきた。目玉は「手数料無料」モデルで、収益源の多様化が実現までの期間圧縮に寄与している。
2020年4〜12月期、SBI証券のオンライン取引による国内株式の委託手数料の占める割合は17.7%(2003年度の実績は71.1%)。今後は5%以下を目指し、他の収益拡大に取り組んでいく方針だ。