カイポケ、牽引
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介護・医療分野でインターネット事業を手掛けるエス・エム・エスが1月29日、2020年4〜12月期決算を発表した。
- 売上高は前年比4.2%増の264億円
- 営業利益は同じく54.2%増の32.2億円
- 通期予想は売上374億円(前年比6.5%増)、営業利益50億円(同1.9%増)
採用抑制などにより、営業利益が大幅に増加。17期連続の増収増益に向けて順調に推移しているという。

コロナ影響の継続により、キャリア事業が当初想定以上のマイナス影響を受けた。介護キャリアが前年比7%増の売上82.5億円、医療キャリアが2%減の97.4億円。
介護事業者向けSaaS「カイポケ」は前年比22%増の売上43億円。会員数は年初時点で30,100事業所(20,550拠点)へと拡大した。
カイポケ事業でのコロナ影響は限定的で、有料オプションやファクタリングサービス(「早期入金サービス」)が順調。これを反映するBS上の未収入金は66.9億円と、前期末(61.8億円)からさらに拡大している。
海外事業は前年比5%減と逆風が続く。一方ではオンラインイベントや電子メールによるダイレクトメールなど、デジタル商材のニーズが拡大している。