2021年01月25日 08:00
高付加価値ブランドとして世界一へ
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1月22日にブルームバーグは、ドラッグストアやスーパー向けに展開する低価格帯の日用品事業について、欧州系ファンドに売却する方向で最終調整に入っていると伝えた。

報道に対し資生堂は「当社として公表したものではありません」と返答しつつも、本年上半期を目途にパーソナルケア事業をCVC Asia Pacific Limitedに譲渡することを検討していると認めた

パーソナルケア事業(国内では株式会社エフティ資生堂)は、アジアを中心にグローバルで展開。同事業を運営する新会社の株主として参画することも検討しているという。

資生堂

資生堂は2018年より「プレステージファースト戦略」を掲げてきた。今後についても高価格帯のプレステージ・プレミアム領域を中心とする「高付加価値スキンビューティーカンパニー」を目指すとしている。

目標とするのは、2030年までにこの領域における世界のNo.1企業になること。低価格帯向けでも『TSUBAKI』や『専科』『uno』などが著名だが、この領域は競争も激しい。

資生堂のポテンシャルを最大化し、今後さらに成長させるには商品開発や広告宣伝などへの重点的な投資が不可欠であり、今回のような検討に至ったというわけだ。