2021年01月19日 08:00
一時収益の反動減
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AWS(Amazon Web Services)のリセールなどで成長する「サーバーワークス」が3~11月決算を発表した。

  • 売上高は前年比20%増の56.9億円
  • 営業利益は15.9%減の2.6億円
  • AWSアカウント数は36.9%増の1,343アカウント

サーバーワークスは顧客のAWS利用料に応じて手数料を受け取る「リセール事業」が成長を牽引してきた。

アカウント数の拡大に加え、近ごろ横ばい気味だったARPU(AWS利用料/取引社数)が前年比14.8%増の1万2,595万ドルに上昇。

サーバーワークス

前年4Q(12~2月)は長期間利用に伴う「リザーブドインスタンス」や「Saving Plans」の利用増で一過性の売上が急増した。

一方、通常のAWS利用料は右肩上がりに増加。 円高もあり売上高は27.4%増の46.8億円と鈍化傾向にあるが、仕入価格も低下するため利益への影響は軽微だと説明する。

顧客獲得に直結するクラウドインテグレーション事業は、コロナ影響が直撃して前年比37.8%減の2.8億円に減収。

3Q累計のプロジェクト数(前期比1.9%増)および取引社数(前期比14%増)は増加したが、大規模案件の減少でプロジェクト単価が39%低下。3Q(9~11月)は2Q(6~8月)と比べ全指標が改善している。

保守運用サービス「MSP(マネージドサービスプロバイダ)」の売上高は前年比24.7%増の7.1億円で、専属チームによる「SRE(Site Reliability Engineering)」の拡大も安定的な収益増加につながっている。