AIアナリスト
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アクセス解析ツール「AIアナリスト」等を提供する「WACUL(わかる)」が東証マザーズへの新規上場を承認された。
WACULは2010年9月、ビービット出身の大津裕史氏(現・Sansan最高製品責任者)とボストンコンサルティンググループ出身の大渕亮平氏(現・代表取締役CEO)によって創業。
デジタルマーケティングのコンサル事業から始まり、社内ツールとしてアクセス解析データ自動分析ツールを開発したのが「AIアナリスト」の前身だ。2014年には「Sure!」の名称でベータ版を公開、2015年9月に「AIアナリスト」として正式に開始した。
- 2020年2月期(通期)売上高は前年比31.0%増の11.3億円
- 2020年3〜11月期の経常損益は4,290万円の黒字に転換
- 「AIアナリスト」登録サイト数は前年比13.2%増の3万3,474件('20年8月末)

「AIアナリスト」はフリーミアムモデルで展開、Googleアナリティクスとの連携で利用を開始できる。
有料機能では自動レポート機能のほか、登録サイト全体の解析結果から得られた改善ポイントの抽出など、独自データを組み合わせたサービスも提供。
新規プロダクトとしてコンテンツマーケティング向け「AIアナリストSEO」、自動広告運用「AIアナリストAD」、観光業向け「AIアナリスト for ツーリズム」なども展開。企業のDX実現を支援するコンサルティングにも取り組む。
成長戦略として、クロスセルによる収益拡大を推進する。2020年11月末時点の1社あたりLTV(顧客生涯価値)は前年度末比31.2%増の325.4万円。今後も決済やCRMなどインプットデータの幅を広げ、LTVの最大化に取り組む。
株式の想定発行価格は900円、上場時発行済株式総数は6,892,000株。想定時価総額は約62億円となる。