2021年01月14日 08:00
法定雇用率の引き上げも追い風
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エスプールが2020年11月期決算を発表した。コールセンター業務や物流アウトソーシングといったBPO業務に加え、障がい者雇用支援サービスも展開する。

  • 売上高は前年比19.9%増の210億円
  • 営業利益は38.9%増の22億円(初めて営業利益率10%に到達)
  • 売上の約6割を占めるコールセンター派遣が牽引

コロナ禍でBPO需要が高まり、コールセンター売上が122億円で前年比28%増。強みとする「グループ型派遣」が大きく増え、新規開拓やスポット案件をうまく取り込んだ。

家電販売スタッフなど「その他」人材派遣も3Q(6~8月)を底に回復。人材派遣全体の稼働スタッフ数は月次平均5,690名(前期比15%増)、新規登録者数は4686名/月(同19%増)となった。

エスプール

障がい者雇用支援サービス

成長が期待されるのが「障がい者雇用支援サービス」だ。

一定規模以上の事業主は障がい者の雇用が義務付けられる。エスプールは人材育成・農地・設備をパッケージ化した「わーくはぴねす農園」を展開。企業側のニーズに対し、農業という「職場」も合わせて提供する。

同事業の売上は前年比20.6%増の33億円で、売上全体の15%を占める。2020年11月末時点で顧客数は321社(前期比23.9%増)、管理区画は3,829区画(同29.3%増)に拡大した。

コロナ影響はありつつも、4Q(9~11月)の区画販売数は366区画で過去最高。就業者の定着率は92%にのぼる。2021年3月より法定雇用率が2.2%から2.3%に引き上げられ、来期はさらなる需要拡大を見込む。