2021年01月14日 08:00
国内デリバリー対応店舗が約6割に
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吉野家ホールディングスが3~11月決算を発表した。逆況下で事業構造の転換を進める。

  • 売上高は前年比20.6%減の1,269億円
  • 営業損益は53億円の赤字
  • 第3四半期(9~11月)の3ヶ月間では黒字化

「吉野家」の売上は前年比4%減の788億円、セグメント利益は38.7%減の27億円で減収減益となった。

11月末時点で吉野家1,206店舗(前年比8店舗減)中712店舗でデリバリーに対応。冬の定番「牛すき鍋膳」の販売を開始した10月は単月の既存店売上が前年比2.7%増に転じた。

吉野家

「はなまる」売上は152億円(前年比34.6%減)、「京樽」は137億円(同35.1%減)。いずれも不採算店舗の撤退を進め、はなまるは498店舗(前年比26店舗減)、京樽は294店舗(同39店舗減)となった。

海外売上は143億円で前年比13%減。セグメント利益は約3億円に黒字化した。米国でテイクアウト/デリバリー需要を底堅く獲得し、既存店売上が前年水準まで回復している。

緊急事態宣言の再発令を受け、国内では夜間の店内飲食を中止。通期予想は据え置き、デリバリー需要取り込みとコスト構造見直しによる損益分岐点の引き下げを図る。