進むドル安
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2020年後半、世界の為替市場で進んできたのが「ドル安」の動きだ。
昨年前半には、米国で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、当局による支援策などがドル安圧力となることが指摘されていた。
中国との関係悪化、11月の大統領選挙をめぐる不透明感、FRBによる追加利下げなどもドル安の要因として予測された。
ドル/円は2020年の初めごろには110円前後だったが、3月のショック時に103円前後に急落・急回復したが、その後は徐々に価格を下げ続けている。
強さが際立つのはアジア通貨だ。台湾ドルは一時1.5%上昇。今年一年では約7%もの上昇となった。マレーシアリンギットやシンガポールドルも上昇傾向にある。