統合、通すのか?
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中国の巨大インターネット企業テンセントの7〜9月期決算は、スマホ向けゲーム事業が成長を牽引した。
- 売上高は前年比29%増の1,254億元(≒2兆円)
- 営業利益は同じく34%増の381億元(≒6,050億円)
- スマホ向けゲームの売上高は392億元(≒6,228億円)
中でも人気なのが、5対5のオンライン対戦『王者栄耀(Honor of Kings)』だ。5周年を迎えたこのゲームは、日次アクティブユーザー数が1億人を突破した。
主な課金対象はキャラクターの着せ替えで、ゲームの勝敗には影響しない。通常、スマホゲームは男性プレイヤーが多いが、王者栄耀は女性プレイヤーが半数を占める。
足元の業績は順調に拡大を続けているテンセントだが、アリババ同様に中国当局との摩擦が起こっている。中国当局は12月14日、「過去の買収案件に関して独占禁止法が求める申告を怠った」としてアリババとテンセント系企業に罰金を科した。
15日にはHUYAとDouYuの合併について企業結合(事業者集中)法に基づいて審査していると発表。
両社は中国のライブ配信プラットフォームの二大巨頭で、10月に合併を発表していた。子会社を通じて、テンセントは新会社(時価総額100億ドル超)の議決権の67.5%を握ることになっている。