巣ごもりが追い風に
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新型コロナ拡大で追い風を受けたのがZscalerだ。 8〜10月期決算は、最終損益が5,501万ドルの赤字だった。
- 売上高は前年比52%増の1.4億ドルに加速
- 営業損失は4,267万ドル
- 請求額(Calculated billings)は前年比64%増の1.45億ドルに加速
- 売上継続率122%に上昇
パンデミック拡大によってリモートワークの重要性は増したが、セキュリティ面のリスクは大きい。
Zscalerでは大企業における分散した作業環境を「Zscaler Internet Access(ZIA)」などによってサポート。2020年、顕著に追い風を受けた。
総顧客数は4,500社以上。フォーブズ世界2,000のうち、約450社がZscalerの製品を利用する。米国以外での売上が49%を占め、グローバルに信頼を得ている。
9月には「VMware」との戦略提携を強化することも発表、大企業へのサービス拡大を図っている。
ZscalerのFCFマージンは30%と高い。SaaSでは売上成長率とFCFマージンの和が40を超えると良いとされるが、Zscalerは82%にもなる。
市場からの評価も高く、株価は8~10月期決算発表から30%以上も上昇。時価総額は年初から約4倍の250億ドルを突破した。