2026年10月09日 16:47
アンフェノール(APH)AI需要と買収で2年で規模倍増、コネクター大手の現在地
Finboard

アンフェノール(APH)は、電子機器の中で信号と電力をつなぐコネクターの世界大手です。コネクター市場では、世界2位のシェアを持つとされます。製品はAIサーバーから軍用機、スマートフォンなどモバイル機器のヒンジまで、幅広い機器に組み込まれています。

その起源は、1932年にシカゴで創業したラジオ部品メーカー。第二次世界大戦中には、航空機向けコネクターで6割超のシェアを握りました。しかし1967年に他社の一部門となってからは業績が低迷。1987年に投資グループに買収されると、本社機能を削って各事業部門に経営を任せる分権型の組織へ生まれ変わりました。

足元の業績は、AIインフラ投資を追い風に急拡大しています。2026年4〜6月期の売上高は前年比55%増の88億ドル、受注高は過去最高の107億ドルでした。会社の規模はこの2年で倍になり、その約3分の2は買収に頼らない成長によるものです。1月には、コムスコープの接続・ケーブル事業を同社史上最大の105億ドルで買収しました。