2020年12月25日 08:00
テレグラム、収益化を開始へ
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インスタントメッセージアプリの「Telegram」はユーザー数が5億人近くに拡大しており、来年から収益化を開始する。

今年4月にはアクティブユーザー数が4億人に達したと報道され、それから8ヶ月で1億人近く増えたことになる。

2013年の開始から7年が経過したTelegramであるが、これまで収益化はしてこなかった。それが人気の一因でもあったが、今後はマネタイズの方針を探る。サービスを継続するには、年間数億ドルの収入が最低でも必要だという

Telegramは独自の広告プラットフォームとして一対多数のパブリックチャネルを導入予定。プライバシーを尊重した上で、運営費用を賄うモデルだ。

もう一つのアイデアは、メッセンジャー上のステッカー販売である。クリエイターには販売額の一部が還元される。LINEスタンプと同様である。

Telegramは2018年にICOで17億ドルを調達していたが、法的な課題を解決できず、今年前半に12億ドルの返還が発表された。

創設者の一人であるパーヴェル・ドゥーロフ(Pavel Durov)は「自分たちはWhatsAppのようにサービスを売却したりはしない」とコメント。世の中はTelegramのように独立したサービスを必要としており、そうでなければユーザーを尊重し続けることはできないと表明した。