「底地」を仕入れて販売!権利調整を要する不動産に特化するサンセイランディック
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今回取り上げるのは、サンセイランディックという不動産の会社です。同社がユニークなのは、「全国の権利調整を要する不動産」に特化していること。いわゆる「底地」や、入居者がいる古アパートなどの権利関係がややこしい不動産の問題に向き合っています。
そもそも「底地」とは、土地を「使う権利」と「持つ権利」が分かれている土地。地主から土地を借りて建物を建てる権利が「借地権」。地主に地代を払い続けたり、建て替えに地主の承認が必要になる(=承諾料の発生)など、面倒ごとが少なくありません。
二つの「権利」が分かれていると、当然ながら不動産の「価値」自体も下がらざるを得ません。このような不動産を買い取って、分かれている権利を一つにして市場価値を引き上げる。サンセイラディックが手がける事業の構造は、ある意味でとてもシンプルです。
しかしながら、その手続きが非常に面倒であることは想像に難くありません。今回の記事では、日本の土地事情に深く絡み合った事業を展開する同社の来歴や事業について、開示された資料をもとに紹介します。