2025年10月03日 12:24
「Nintendo Switch 2」ヒットの陰で利益80%増。「ガチャガチャの巨人」ハピネットとは何者か?
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今回取り上げるのは「ハピネット」という企業。9月24日には業績予想の上方修正を発表し、株式市場における注目を集めました。中でもポイントは、純利益予想を従来比80.6%増となる65億円に引き上げたことです。

多くの方は、ハピネットという社名に馴染みがないかもしれません。同社は玩具や映像・音楽ソフト、ビデオゲームなどを仕入れ、小売店へ供給する「中間流通」が主な事業。一般的に利幅が薄いとされる事業モデルのため、直近の見通し引き上げは投資家にポジティブなサプライズをもたらしました。

好調の背景には、新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」関連商品の動向があります。ただし、同社の発表を詳しく見ると、特定のヒット商品だけが要因ではないことも分かります。カプセル玩具や「一番くじ」(BANDAI SPIRITS)の販売も伸長し、複数の事業が業績を押し上げているのです。

エンタメ領域の中間流通事業者の一つであるハピネットに一体何が起こっているのでしょうか。本記事では同社の来歴をひもといた上で事業構造を整理し、今後の展望についても探ります。