2025年07月04日 11:17
重機レンタルのパイオニア「ニシオホールディングス」アジア・豪州事業堅調で売上拡大中
Finboard

今回取り上げる西尾レントオール(ニシオホールディングス)は、建設機械やイベント用品など多彩な機材を貸し出す「総合レンタル業」の草分け的存在。これまで60年以上にわたり業界を牽引してきました。

同社は1959年、製造業の下請け事業からスタート。1965年に当時の日本ではまだ珍しかった建設機械のレンタル事業に本格参入。公認会計士でもあった創業者・西尾晃氏は、労働集約的な下請けから資本集約的なビジネスへの転換を模索していました。

そんな中で注目したのが、道路舗装機械のレンタルです。当時は高速道路建設や大阪万博(1970年)など大型プロジェクトが相次ぎ、建機不足が深刻だったことも追い風となりました。こうして日本におけるレンタルビジネスの礎を築き、あらゆる視点でレンタルの可能性を追求していきます。

長年にわたって増収増益基調が続き、最新の2024年9月期には2,000億円に迫る売上規模に成長。営業利益も過去最高を更新し、直近5期連続で増収増益を達成しました。国内の建設需要やイベント復調に加え、海外事業の伸長やデジタル技術の活用による効率化が追い風となりました。

中長期戦略では、DXとグローバル展開を軸に、更なる成長を見据えています。建設業界では労働力不足や生産性向上が課題となる中、同社はICT・IoTを駆使した「スマート施工」支援サービスを強化。今回は、そんなニシオホールディングスについて紹介します。