モデルナのワクチン、実用化へ
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米FDA(連邦食品医薬品局)は、バイオ製薬メーカー「モデルナ」の新型コロナワクチンの分析結果を発表、最短で18日にも緊急使用を許可する見通しである。
このワクチンは4週間の間隔を空けて2回接種する必要があり、その後に94.1%の予防効果が確認されている。65歳以上に対しては86.4%。
91.6%が接種部位の痛み、68.5%が倦怠感、63%は頭痛、59.6%は筋肉痛を訴えた。大半は軽度から中程度だったということで、安全性の問題はないという。
一例目となったファイザーのワクチンは、14日から接種が始まっている。モデルナのワクチンはファイザーのものより高温度で保管でき、600万回分のワクチンを3,200か所以上に出荷する計画。
日本向けには2021年、5000万回分(2500万人分)を供給する予定である。
モデルナは2010年創業の創薬ベンチャーで、従業員数は1,000人強。2019年の売上は6,020万ドル、営業損失は5.5億ドルだった。
3Q20の売上は(ワクチン開発に関連して)1.6億ドル(前年の9.3倍)と急増。この多くは米政府による支援金である。時価総額は足元で583億ドルと、凄まじい規模だ。