成長続ける「Smartsheet」の戦略:なぜ『クリエイティブアセット管理』に注力するのか
開示資料より作成
米SaaS企業の一つ、スマートシート(Smartsheet)が成長を続けている。現地時間3月14日に発表された2023年1月期決算で、通期売上高は約7.7億ドル(前年比39%増)だった。
一株あたり利益(Non-GAAP)は0.07ドルの黒字と市場予想を大きく上回り、時間外株価は12.7%の高騰。同社のマーク・メイダーCEOは「フリーキャッシュフロー黒字化という大きなマイルストーンを達成し、一年を締め括った」と成果をアピールした。
もっとも、スマートシートの株価は2021年末より下落傾向が続いていた。ピーク時と比べると目下約半分という水準だ。不透明なマクロ環境が依然として続き、その影響も受けている。
そんな中で経営陣は、どうやって次の展開を作っていくつもりなのだろうか。今回は同社の近況に加え、一見つながりが小さいようにも見える「クリエイティブアセット管理」領域に注力する理由を紹介する。