GoogleやSalesforceも出資するAIベンチャー・ABEJA 辿り着いた「破格のシステム構築」で上場射程圏内へ
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ChatGPTの登場が産業にどう影響を与えるかというテーマが耳目を集めている。
そんな中、GoogleやSalesforceからの出資を受けるAIスタートアップ・ABEJAが、大企業のDXで大きな成果を上げ始めている。
昨年1月には三菱ガス化学にはAIプラットフォーム「ABEJA Platform」を基幹とした化学プラントの腐食配管の外観検査システムの運用を開始。重大事故につながる業務の本番環境にAIを導入するという業界初の試みだ。
「人とAIが協調して運用を行うことで、確実に100%に近い精度を担保できる」とABEJA代表取締役CEOの岡田陽介氏は豪語する。
その一方で、それまで行っていたバーティカルSaaS、ホリゾンタルSaaS、MLaaSの運用を見直し、「ABEJA Platform」に集約した。
今でこそAI関連のスタートアップは増加しているものの、2012年に創業したABEJAはその先頭を走ってきた。
この10年間のABEJAの動きは、AIを取り巻く環境の大きなうねりを反映しているものと言っていい。これまでのABEJAの歩みを追うとともに、今後の戦略、AI産業の未来像を岡田氏に聞いた。