在庫回転日数は驚異の10日!「DIY FACTORY」運営の大都が「モノタロウ」の牙城に攻め込む勝算とは
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日本では4兆円規模のホームセンター市場がある。一見多いように見えるが、実はこの20年横ばいである。米国では最大手の「ホームデポ」だけで年間売上高約20兆円とけた違いだ。
これは、日本と米国のホームセンターの使い方が異なるためだ。米国には個人がホームケアを行うDIYの文化があり、ホームセンターの市場規模が非常に大きい。一方、日本のホームセンターは、DIYや園芸用品と同じくらい、日用品の売上が大きい。
そんな中、ホームセンター業界首位のカインズは、近年DIY市場の開拓のため、体験型DIYショップ「Style Factory」という店舗を展開している。
その店舗フォーマットの素地を作り上げたのが、カインズの出資先の一つである大都だ。カインズのDIYショップ「Style Fantory」1号店の立ち上げは大都がプロデュースした。大都の売上は2022年で71億円に達するもようで、DIY市場におけるECショップではトップランナーである。
そんな大都が、2月1日に事業者向けEC「トラノテ」をオープン。これは売上高2000億円を超えるMonotaROと競合になるもので、勝負を挑むことになる。
上場も視野に入れ、事業者向けECにも手を伸ばした大都。代表取締役社長である山田岳人氏に話を聞いた。