2020年12月16日 07:03
インドでの増産にハードル
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多くのメーカーと同様、Appleも中国での生産拠点に大きく依存している。彼らはそこから脱却しようと努力しているが、簡単には行きそうにない。

台湾の受託メーカー、ウィストロンはインドのナラシプラに工場をおき、iPhoneの製造などにあたる。

この工場で先週土曜日に「給料が払われていない」として暴動が起き、備品やオフィス、自動車が破壊された。約100人が警察によって拘束され、その後釈放されたという。

ウィストロン側は暴徒について「身元不明で目的は不明」とコメント。

Make in India

インドのモディ首相は「Make in India」キャンペーンを2014年より展開、その参加に熱心だったのが台湾メーカーだ。フォックスコンも2015年に50億ドルの投資を宣言。

中国においては、従業員による大規模な抗議活動は比較的珍しい。労働者の権利が侵されていると指摘されることは多いにも関わらずだ。

一方、インドの労働者はより権利を主張する傾向がある。こうした違いにより、潤沢なインドの労働人口をあてに進出した企業は、しばしば対応を迫られることになる。

日経によると、iPhoneの需要は来年、大幅に膨らむ見通し。背景にあるのは「5G」対応機種の発売だ。生産計画は前年比30%増の最大9,600万台(2021年上期)と取引企業に伝えられているという。