最短10分で請求書を現金化 ペイトナーのファクタリングビジネスを探る
Strainer
「この請求書を送っても、振り込みは来月末。プロジェクトを手伝ってくれた人への支払いは今月だ……」
このように資金繰りに悩む経営者の金策の一つとして伸びているのが、ファクタリングだ。これは売掛債権をファクタリング会社に売却し、現金化する仕組みが一般的である。
融資や借入が難しいフリーランス向けにファクタリングを行うことで成長しているのがペイトナーだ。2019年8月にスモールビジネス向けのファクタリング事業を開始。今月15日にはシリーズBラウンドで約19億円(累計調達額約25億円)の資金調達を行った。
今回の資金は、今年9月に提供を開始した「ペイトナー請求書」を含むスモールビジネスに特化したキャッシュマネジメントプラットフォームの構築に充てる。請求書管理サービスではSansanの「Bill One」が好調である。ペイトナーはスモールビジネス向けに、同種のプロダクトで挑んだというわけだ。
ファクタリング業者は数が多いレッドオーシャンであるうえ、債権の性質上、貸倒れも少なくない。彼らはこのまま成長を続けることができるのか?ファクタリング市場の現実について、ペイトナーの代表取締役社長の阪井優氏に話を聞いた。