電子契約「DocuSign」新CEO下での成長戦略とは?
開示資料より作成
DocuSignと言えば、パンデミックで追い風を受けた企業の一つだ。電子契約ツールのパイオニアで、長きにわたり高い成長率を続けてきた。
2020年からのコロナ禍では成長が加速したが、その後は鈍化した。市場の評価は厳しく、株価はピーク時の五分の一以下に下落。前CEOは辞任し、やがて連れてこられたのが、新CEOのアラン・チューエセンだ。
チューエセンは決算コールの場で「事業の転換が遅かった」と旧経営を両断。一方、電子契約というカテゴリには「次の段階」があるとアピールした。
今回は、新CEOのもとDocuSignがどう変わろうとしているかを解説する。そこに見えるのは、電子契約ツールのパイオニアが「同意」というプロセスをいかにして更に進化させるかという未来像である。