【注目決算】Netflix 3四半期ぶり会員増で株価急伸 売上高は前四半期割れ
Strainer
動画配信サービス大手の米Netflixが2022年7〜9月期(3Q)の決算を発表した。会員数は2Qから241万人増えて2億2309万人となり、1-2Qと続いた減少はストップ。3四半期ぶりに純増に転じている。
人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」の続編投入などが会員離れに歯止めをかけた。米国時間18日の会見で、創業者のリード・ヘイスティングスCEOは「会員数の縮小は終わり、すでにポジティブな状態に戻った」と語った。
市場は好感し、年初から60%下げていたNetflix株は決算発表後の時間外取引で約15%急伸している。4Qでも450万人の会員増を見込むほか、11月に始める広告付きの割安プランによる広告収入にも業績向上の期待が集まる。
ただ一方で、3Q売上高は2Qから1%減った。3ヶ月間の売上高が、その前の3ヶ月を下回るのは過去10年で初めてだ。為替変動の影響も大きいが、会員1人当たりの平均売上高(ARPU)が下落傾向の地域もある。