来年は更なるビッグイヤーに?
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先週、ワーナーブラザースは2021年に公開する映画作品について、その全てを動画配信サービス『HBO Max』で同時公開する方針を示した。
言うまでもなく、これは映画産業において非常に大きな動きだ。次のハリー・ポッターやマトリックス、オーシャンズ11(のような名作)はオンラインで公開されるかもしれない。
もっとも、これは公開時に一ヶ月のみ視聴可能になり、その後しばらくは映画館だけでの上映になるらしい。HBO Maxを利用できない地域にいる人は、引き続き映画館まで足を運ぶ必要がある。
マトリックスの「ような」作品と言ったが、実際にマトリックスの新作も公開予定だ。主演のキアヌ・リーブス曰く、ラブストーリーらしい。
ディズニーはどう動く?
さて、こうなると次に注目が集まるのはディズニーの動きだ。
ディズニーは今年10月、グループ全体をストリーミング事業を中心に再構成しなおすという方針を示したばかり。
看板サービスとなった『Disney+』はもちろん、『Hulu』『ESPN+』のようなサービスも伸びている。『Star』ブランドとして海外展開を積極化する方針も示した。
新型コロナ拡大によって、ディズニーは退っ引きならない状況にある。優先度の高さから言っても、ワーナーと同じような動きに出る可能性はある。
こうした動きが本格化すれば、2021年は映画界にとって更なる変革の一年になるだろう。変化というものは、起こる時にはあっという間に起こるものだ。