「子宮内フローラ検査」世界初実用化のVarinos、6億円調達 海外進出へ
「子宮内フローラ検査」のイメージ=Varinos
子宮内の細菌を調べる「子宮内フローラ検査」を世界で初めて開発・実用化した医療スタートアップ、Varinos(バリノス、東京都江東区)がベンチャーキャピタル(VC)から6億円を調達した。既存投資家3社が追加出資し、新たに4社が加わって累計調達は11億円まで増えた。
バリノスは遺伝子(ゲノム)研究者2人が2017年2月に設立。「子宮内に細菌はいない」という常識を米研究者が2015年に覆したことを背景に、超微量の特定の細菌が体外受精の成功率を下げる点に着目して検査手法を開発した。
検査により、菌環境に応じた治療が実施可能になっている。すでに国内250以上の不妊治療クリニックなどが導入した。この検査を実用化した実績がある企業は世界でも数社にとどまり、調達資金を海外進出の体制構築に充てる。