2022年08月02日 15:32
植物工場のスプレッドが40億円調達、日産10トンのレタス工場稼働へ 
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スプレッド

植物工場を手がけるスプレッド(京都市下京区)は2日、シリーズAラウンドで事業会社やエンジェル投資家からの第三者割当増資で40億円を調達したと発表した。

同社は中部電力などと新会社を設立し、静岡県に世界最大規模となる「日産10トン」のレタス工場を建設予定だ。2024年の稼働開始を目指しており、調達資金はこの新工場への技術投資のほか海外事業開発に投じる。

スプレッドは2006年の設立で、大規模植物工場や、最新の栽培管理システムを取り入れた次世代型工場を展開する。

2007年から運営するレタス工場の「亀岡プラント」では、独自の栽培・生産管理技術を確立し、大型の植物工場ではコストバランスが悪く難しいとされる黒字化を2013年に達成した。

同社のレタスは、露地野菜と比べ水の使用量が100分の1で済むだけでなく、歩留まりは約90%と高いのも特徴だ。これまでに全国の約4500店舗のスーパーで販売され、累計9000万食の販売実績を持つ。

植物工場ではいちごの栽培にも取り組む。閉鎖型かつ人工光を用いる工場で、農薬不使用での栽培に成功。2021年には量産化技術を確立している。