ウォルマートも全面導入!RFIDが世界に与えるインパクトとは
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物を売る商売で避けられないのが「棚卸」だ。在庫管理をより容易にするために、RFIDの活用がグローバルで進行中だ。また、RFIDの活用は小売業界だけでなく、物流業界にも広がっている。
RFIDとは、Radio Frequency Identifierの略だ。簡単に説明するとID情報の入ったRFタグ(ICタグ)を、無線通信により非接触で読み書きする自動認識技術のことである。RFIDは用途に応じてラベルタグ、ICカードなどに加工されている。
棚卸よりももっと身近な事例は、セルフレジだろう。ユニクロのように、かごをレジに置くと中にある商品が自動で読み込まれるという仕組みのレジがあるが、それにはRFIDが活用されているものである。
日本ではHF帯とUHF帯が主流だ。前者は電子マネーに搭載されるNFCが有名だ。一方、在庫管理などで使用されるRFIDはUHF帯となっている。
UHF帯RFIDの世界最大手は米Every Dennison(エイブリィ・デニソン)だ。創業者であるスタントン・エイブリィは世界で初めて粘着ラベル(シール)を発明したことで知られる。
同社の売上高は84億ドル(2021年12月期)、時価総額140億ドル(2022年7月26日現在)という大企業だ。同社はRFIDの分野にも進出。アディダスやルルレモンなどグローバル企業のRFID戦略を担う。
エイブリィ・デニソン ジャパンに、世界のRFID活用事例と、RFIDが企業経営あるいは人々の生活に与えるインパクトを聞いた。