2022年07月20日 14:12
廃棄物処理業界をAIで効率化 ファンファーレ、ENEOSなどが6億円出資
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産業廃棄物業界に特化した配車管理SaaS「配車頭(はいしゃがしら)」を運営するファンファーレ(東京都港区)は20日、プレシリーズAの資金調達ラウンドで6.3億円を調達したと発表した。ENEOSイノベーションパートナーズなどが新たに出資し、累計の取得額は8億円となった。

どんな会社?

AIを活用して、産業廃棄物処理やリサイクル関連の運送車の配車計画を自動作成するサービスを提供する。リクルート出身の近藤志人CEO、NEC中央研究所で数理最適化の理論研究をしてきた矢部顕大CTOが2019年に創業した。

通常の配送業と比べて、考慮すべき要素が多く配送計画の自動作成は困難とされてきたという。2021年10月の開始以降、「配車効率は平均で10%以上高まり、売上も1割アップしている」(同社の王玲COO)。

調達の目的は?

組織拡充やサービスの機能強化に資金を充てる。顧客対応の人員体制なども強化するという。

新規株主として、ENEOSHDのCVC・ENEOSイノベーションパートナーズなどが加わった。業界の市場規模は約5.3兆円と大きいが、多くのプレイヤーが中小企業で人材不足が深刻化しており、デジタル活用による効率化が期待されている。