ゲノム解析のテンクー、7億円を調達 サービス拡張へ
テンクー
ゲノム情報解析を手がけるテンクー(東京都文京区)は11日、資産運用会社のスパークス・グループ傘下のファンドなどから計7億円調達したと発表した。調達資金は人材採用に投じ、ゲノムおよび生体情報解析サービスの「Chrovis」の機能拡張を進める。
どんな会社?
2011年創業の東京大学発スタートアップ。ゲノム医療を主な事業領域とし、がんの診断や治療など向けのゲノム情報解析サービスを展開する。解析結果に対して臨床現場での判断に役立つ情報を付加する「アノテーション」が強みだ。
近年、がんの発生に関わる複数の遺伝子の変異を一度に調べる「がん遺伝子パネル検査」が普及しつつある。患者の遺伝子の変化から癌の特性を読み解くことで、それぞれに適した治療法を見つけられると期待が高まっている。
ただ、解析結果の解釈とレポート作成に多大な手間がかかるという課題もある。テンクーは複数のデータベースにまたがり膨大なデータを自動処理し、検査結果の判断やレポート作成を支援している。