再生医療製品を開発するメトセラ（山形県鶴岡市）は28日、事業拡大期のシリーズCラウンドでロボット開発のCYBERDYNE（サイバーダイン）やソニーグループ傘下のファンドなどから計18億7000万円を調達したと発表した。助成金を含む累計調達額は約46億円となった。

資金使途は？

同社は4月に子会社化した日本再生医療（神奈川県川崎市）を通じ、心疾患の治療に患者本人の細胞を用いる「自家再生医療等製品」を研究し実用化に向けて治験を進めている。

調達資金を活用し、開発品の商業化を目指し製造体制の構築を進めるとともに、新薬候補の拡充に向けた研究開発を加速する。また、川崎市で最新の研究設備を導入した研究開発拠点も整備する計画だ。

どんな会社？

メトセラは2016年の創業。既存の治療法では効果が不十分な、心不全などの慢性疾患に対し、患者の体から採取した線維芽細胞や幹細胞を用いた新たな治療法の開発を目指している。