2024年にフリーCF10億ドルへ
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米国のクラウドストレージ企業、Dropboxが11月5日に発表した7〜9月期決算は、最終損益が3,270万ドルの黒字だった。
- 売上高は4.9億ドル(前年比14%増)と減速トレンド
- 営業利益は3,000万ドル、3四半期連続で黒字キープ
- ARR(年間経常収益)は19.8億ドル。時価総額は79億ドルで、PSR4倍
コア事業堅調で収益性拡大
- 課金ユーザー数は1,525万人で前年比12%増
- 顧客単価は128.03ドルで、前年同期の123.15ドルから4%増
- グロスマージンは78.8%で、前年同期の75.5%から改善
- 4Q売上は4.97-4.99億ドルを見込む
市場からの評価は低いが、淡々と収益性の改善が進む。手元の現金同等物は12.3億ドル、3か月間での営業キャッシュフローは2億ドルを稼いだ。CFOによれば、目標は2024年にフリーCF10億ドル。
上場企業としての課題は、やはり成長性。既存事業では二桁成長の維持を目指すつつも、M&Aの可能性を模索している。
2019年には電子署名サービス「HelloSign」を2.3億ドルで買収。トライアル数はコロナ以前から45%拡大しているという。