2022年06月16日 19:31
Knowhere、斎藤佑樹氏らが1億円出資 野球練習×AIのアプリ開発
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Knowhere

スポーツテックのKnowhere(ノーウェア、東京都港区)は16日、元プロ野球選手の斎藤佑樹氏が設立した会社などから1億円を調達したと発表した。AIで動作を解析する野球のトレーニング用アプリを開発しており、エンジニアやサービス運営の採用に資金を充てる。

どんな企業?

デジタル技術を使ってスポーツの上達を支援する目的で、2020年9月に設立された。指導者の経験や本人の感覚に頼る従来のトレーニングから、データを活用して効率的に成果を上げる方法を模索する。現在は野球に特化している。

データ収集のため、2021年末に東京都港区で24時間営業の「外苑前野球ジム(仮)」を開設した。投球の回転数や回転軸、打撃の軌道や傾向など詳細な情報をリアルタイムで分析できるシステムを導入している。5月時点で100人程度が利用する。

どんなアプリ?

野球の動きを撮影した動画から、ピッチングの回転数やボールを放った高さといったデータを項目別に確認できるようにする。解析を元に、AIがフィードバックする機能も搭載予定。スマートフォン1台で、データに基づく客観的な分析・評価を得られるようにする。

ノーウェアは「アマチュアでも気軽にデータ活用ができる環境を提供し、日本の野球競技人口を増やしていきたい」という。

斎藤氏の会社「株式会社斎藤佑樹」のほか、ベンチャーキャピタル(VC)のイーストベンチャーズ、スカイランドベンチャーズなどが出資した。

市場動向

画像名 公表資料よりStrainer作成

アイルランドの調査会社Research and Marketsレポートでは、スポーツテクノロジーの世界市場は2021年に137億4000万ドル(約1兆8000億円)だった。年平均で17.78%ずつ成長し、2027年には368億1000万ドルまで成長する見通しだ。