凸版印刷、メタバースで美術館 色や質感を忠実に再現
凸版印刷
凸版印刷が、メタバース上で美術館や博物館を構築するサービスを開発した。高精細撮影や色彩計測などでデジタル化した作品データを使い、忠実に展示物を再現する。アバターを介して専門知識を持つスタッフの作品解説を聞いたり、友人と交流しながら作品鑑賞したりできる。
どう楽しむ?
新サービス「MiraVerseミュージアム」の展開に先駆け、江戸時代の浮世絵師「歌川広重」の作品を扱う広重美術館(山形県)をメタバース上で構築した。「東海道五十三次」や歌川広重の肉筆画など33作品を展示する。観賞にはVR機器が必要で、16日から無料公開を始めた。
現実と違いガラスケースが無いため、絵の裏側を見ることや、実際に手に取っているかのような間近での鑑賞もできる。 作品解説は英語版も提供されており、海外からの利用もしやすいい。
凸版印刷
凸版印刷は、建造物や製品、芸術作品など現実空間のものを忠実に取り込めるメタバース基盤「MiraVerse」を2022年4月から提供している。新サービスではこれを芸術鑑賞に活用した。
今後は、他の美術作品とのコラボレーション展示やギャラリーツアーなどのイベントを開催していく。また、国内だけでなく世界中の美術館や博物館にもサービスを展開する計画だ。