メトロエンジン社長「独自データで圧倒的な差」 最適価格、精密な需要予測で算出
Strainer
商品・サービスの価格を需給に合わせて柔軟に変更し、利益の最大化を図る価格戦略「ダイナミックプライシング」。最適価格を決定する上で、肝になるのが将来の需要予測だ。これを見誤って安くすれば利益が縮小し、高くすれば売れずに機会損失が生まれる。
しかし企業が自社で得意とする分野でも、予測は簡単ではない。時間帯や天候、キャンペーンの有無など複雑な要因が絡み合って消費行動が決まる。
スタートアップのメトロエンジン(東京都港区)は、自社で収集できる独自のビックデータを複合的に組み合わせ、サービスを提供する業界が増えるほど、予測精度が高まるアルゴリズムを築きつつある。「違いは圧倒的にデータの差だ。(ある企業が)単独でその業界を予測するより、遥かに高い精度が出る」(田中良介社長)
事業の優位性や企業戦略について、田中社長に聞いた。