VTuber運営のANYCOLOR、純利益3倍の27億円 22年4月期
Strainer
VTuberグループ「にじさんじ」の運営元であるANYCOLORが14日、2022年4月通期の単独決算を発表した。売上高が前の期比86%増の141億円、営業利益が189%増の41億9100万円、純利益が198%増の27億9300万円だった。
なぜ好調?
国内VTuberビジネスでは、VTuber数は6人増の109人、YouTube再生時間は15%増の5億7100万時間となった。
ライブストリーミング領域においては、2021年8月と2021年の年末年始にイベントを開催し好評だった。コマース領域においては、2021年2月に開催したにじさんじのライブのBlu-rayや、ライバーの衣装・装飾品の一部をそのままのデザインでグッズ化した商品の販売が堅調だった。
注力する海外VTuberビジネスに関しても、英語圏におけるVTuberビジネス「NIJISANJI EN」の拡大をはじめとして好調に推移し、VTuber数は20人でYouTube再生時間は5600万時間となった。
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今期の見通しは?
2023年4月期は引き続き大幅な増収増益を見込んでいる。 売上高は190億円~210億円(34%~48%増)、営業利益は55億1000万円~65億1000万円(31%増~55%増)、純利益は38億円~46億2000万円(36%~65%増)との見通しを示している。
予想に幅を持たせた理由として「VTuberグループに対するファンからの熱量を定量的に予想することが困難であることに加え、英語圏におけるVTuber市場はまだ黎明期であることを総合的に考慮した」と説明している。