ビジョナル 純利益3.8倍の54億円に上方修正 22年7月期通期
Strainer
人材サービスのビジョナルは13日、2021年8月〜2022年4月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比55%増の318億円、 営業利益は132%増の72億1800万円、 純利益は159%増の48億8000万円だった。また、足元の状況を踏まえ今期で2度目となる通期予想の上方修正も発表。売上高を前期比52%増の436億円、純利益を3.8倍の54億円に引き上げた。
なぜ好調?
採用支援市場でコロナ禍からのリバウンド基調が継続していることに加えて、企業の中途採用強化の動きも相まって、主力の「BizReach(ビズリーチ)」での採用成功数は引き続き上昇傾向にあるという。
同社の連結売上高の9割以上を主にビズリーチと人材管理システムの「HRMOS(ハーモス)」で構成される「HR Tech」セグメントが占める。
決算説明資料より作成
サービスを個別で見ると、ビズリーチ事業の売上高は64%増の273億円だった。管理職などプロフェッショナル人材の採用需要の回復を背景に、累計導入企業数は2万社を超え、スカウトが可能な会員数は159万人以上に成長した。通期では前年同期比59%増の375億円を見込む。
HRMOS事業では、新規機能の開発など積極投資を継続しつつ、利用顧客の拡大のための営業活動を推進している。年間軽常収益(ARR)は前年同期末比28%増の15億3700万円、利用企業数は26%増の1127社となり、売上高は25%増の10億5700万円、管理部門の経費配賦前の営業損失は20億4700万円だった。通期の売上高見通しは14億2000万円と据え置いた。