VR映像配信のアルファコード、大日本印刷と資本業務提携
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VR映像配信のアルファコード(東京都文京区)は7日、大日本印刷(DNP)と資本業務提携を結んだと発表した。DNPなどを引受先とした第三者割当増資により、総額3億円を調達した。協業によりアルファコードの映像配信や仮想空間の関連技術を活用したサービスの提供を目指す。
狙いは?
アルファコードは、バーチャル空間を構築する開発システムや、3D実写映像をリアルタイムで配信できるプラットフォーム「Blinky(ブリンキー)」を提供する。音楽や演劇などのライブエンターテイメントだけでなく、世界各地の仮想ツアーなども楽しめる。ライブ配信を通じて商品を販売する「ライブコマース」に対応するEC連携機能も備えている。
DNPは、リアルとバーチャル空間を行き来し、新しい体験価値を生み出す「XRコミュニケーション事業」を推進している。アルファコードの持つ実写映像配信やバーチャル空間構築の技術を取り入れ、展示会・購買・観光・エンタメなどの幅広いサービスを共同開発していきたい考えだ。
市場環境は?
仮想空間「メタバース」の普及をにらみ、VRなど関連するスタートアップと大手企業の提携が増えている。
NTTドコモは2021年に、世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット」を手がけるHIKKY(ヒッキー、東京都渋谷区)との資本業務提携を発表。約65億円を出資した。
オンライン会議ツールの米Zoomは2021年、仮想オフィスを手がけるoVice(オヴィス、石川県七尾市)と業務提携し、仮想オフィス上でZoomのビデオ会議が開催できるようになった。