2022年05月31日 18:10
スマートリングのEVERING、10億円超調達 伊藤忠など16社
EVERING

スマートリング開発のEVERING(エブリング、東京都中央区)は31日、伊藤忠商事や凸版印刷など16社から合計10億円超の資金を調達したと発表した。リング型端末はプリペイド式のVisaのタッチ決済機能を持ち、充電入らずで買い物ができる。調達した資金をもとに決済以外の場面でも利用できるよう機能拡充を進めていく考えだ。

Company (どんな企業?)

エブリングは英国発の企業で、スマートリング「EVERING」を開発・販売している。2021年5月で展開を始め、同年10月から一般販売を開始した。リングの中にICチップを組み込んでおり、充電する必要がなくVisaのタッチ決済に対応している。2022年3月からはビットキー(東京都中央区)のスマートロック「bitlock」との連携を開始し、指輪をかざすだけでドアの解錠が可能となるなど、用途の幅を広げている。

Strategy(企業戦略)

エブリングに出資した凸版印刷とは業務提携を結んだ。両社は今後、不動産やセキュリティ、教育、エンターテインメントなどの新たな領域でスマートリングを活用した新サービスを開発していく。また、脈拍や血圧、体温などの「バイタルデータ」を取得できるリング型端末も開発中で、ヘルスケア分野で新サービスの開発にも乗り出す方針だ。