2022年05月27日 14:55
書籍要約のフライヤー、6億円調達 1冊10分で内容把握
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ビジネス書の要約サービスを展開するフライヤー(東京都千代田区)は27日、約6億円の資金調達を完了したと発表した。企業が社員教育や福利厚生のために導入するケースも多く、機能の拡充により法人需要の開拓を進める。

Detail(具体的な内容)

ベンチャーキャピタルのXTech Ventures、みずほキャピタル、エッグフォワード、個人投資家を引受先とした第三者割当増資に加え、複数の金融機関から融資を受けた。累計調達額は10億円を超えた。

調達した資金をもとに、好調な法人向けサービスの強化を目的に、サービスのリニューアルや、動画・音声等のコンテンツ開発、他社サービスとの連携などを進める。

Company (どんな企業?)

フライヤーは2013年に設立され、ビジネス書籍の要約が読める「flier」を個人と企業向けに提供する。政治、経済、テクノロジーなど17カテゴリーのビジネス書を、出版社や著者に許可を得たうえで内容を10分程度で読み終わる量に要約し、毎日1冊分を掲載している。隙間時間を勉強や情報収集に充てたいビジネスパーソンの需要を取り込み、2022年4月時点で累計会員数93万人を超えた。

2019年に始めた法人向けサービスは、人材教育や福利厚生の用途としての利用が増加し「2年連続で2倍の成長率を維持」(同社)している。累計導入社数は660社を超えた。