2022年05月27日 16:13
米Jobyの「空飛ぶタクシー」商業運航認可 24年開始へ前進
Joby Aviationが開発するeVTOL(電動垂直離着陸機)=トヨタ自動車

「空飛ぶタクシー」を開発するスタートアップの米Joby Aviation(ジョビー・アビエーション)は米国時間26日、米連邦航空局(FAA)から商業運航の認可を取得したと発表した。交通渋滞の緩和につながる次世代の移動サービスとして、2024年のサービス開始を目指して機体開発など準備を進める。

Value(なぜ重要?)

ドローン配送や「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL=イーブイトール)は、人やモノを手軽に輸送する次代の手段として開発が進む。国内外で「空の産業革命」と期待され、日本でも経済産業省が物流の効率化、僻地の医療支援など社会課題解決を目的に環境を整備していく方針だ。

Detail(詳しい内容)

2022年後半を予定していた商業認可の取得が前倒しとなり、Jobyは具体的なサービス設計やオペレーション構築を加速させる。実際に運航するには、機体の安全性をFAAが認証する手続きも必要になる。

Company(どんな企業?)

画像名

2009年設立。1度の充電で240km以上飛行し、垂直に離着陸できる電動の航空機を開発している。パイロットが4人までの乗客を時速320kmで運ぶ民間旅客機として、2024年にサービス化する構想だ。現在1000人以上の従業員を抱える。

2021年8月にニューヨーク証券取引所へ上場した。配車サービスの米Uber Technologiesのほか、トヨタ自動車が約4億ドルを出資している。ANAホールディングスとは2月、日本の大都市圏などで「空飛ぶタクシー」をサービス化する検討に入ったと公表した。