2022年05月26日 19:34
サイバー子会社のマイクロアド グロース市場で上場へ
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開示資料より作成

サイバーエージェント子会社でネット広告を手がけるマイクロアド(東京都渋谷区)は26日、東証グロース市場への新規上場が承認されたと発表した。

Company (どんな企業?)

2007年設立の同社はデータプラットフォーム事業のみを展開し、「データソリューションサービス」、「海外コンサルティングサービス」、「デジタルサイネージサービス」の3つのサービスがある。

2016年から提供する「UNIVERSE」は、計200以上のデータベンダーと連携し、購買データや専門メディアデータなどの多様なデータを統合的に分析することができるマーケティングデータプラットフォームだ。分析されたデータを使い、広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」を通じて消費者に訴求力の高い広告を配信できる。

同社はソフトバンクや住友商事系のSCSKと資本業務提携を結んでいる。

Detail(具体的な内容)

2021年9月期の売上高は116億円、経常利益は1億5300万円だった。2022年9月期は売上高が5%増の122億円、経常利益が3.3倍の5億1000万円を見込む。

上場に伴う株式の想定発行価格は1380円、上場時発行済株式数は892万1000株。想定時価総額は123億円となる。

Strategy(企業戦略)

有価証券報告書によれば、インターネット上で配信設定や条件などを変更することで、広告効果を最大化させる「運用型ディスプレイ広告」、デジタル化が進む新聞や雑誌などのマスコミ広告、デジタルサイネージを活用する屋外広告、交通広告、チラシなど「プロモーションメディア」を総計した、約1兆4000億円をターゲット市場に据えている。