2022年05月26日 19:25
企業のSDGs活動で「志望度上がる」学生66% 学情調査
9ofu7 r vi6khtacp2el w
Strainer

就職活動の情報サービスを運営する学情が2024年3月卒の大学生・大学院生約600人を対象とした調査で、SDGs関連の取り組みを実施する企業への志望度が「上がる」との回答が66%で過半を超えた。世界的な環境意識の高まりで、就活生が企業を選ぶ基準の1つとして浸透してきた。

Value(なぜ重要?)

ESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮した企業に対する投資(ESG投資)の統計を集計する国際団体GSIA(世界持続可能投資連合)のレポートによると、2020年のESG投資額は2018年比15%増の35兆3000億ドルだった。気候変動や人権問題を意識する人が増え、これらへの対応が投資の重要な指標になりつつある。

消費者の間でも、環境に配慮する事業者などを応援して消費行動をとる「エシカル消費」が広がる。こうした情勢を反映し、環境への配慮や社会貢献につながる事業活動を実践する企業への就職を希望する学生が増えている。

Detail(詳しい内容)

学情が5月9〜16日にネットでアンケートを実施し、595人から有効回答を得た。SDGsの「言葉も意味も知っている」が77%で、「言葉は知っている」と合わせて96%と大半を占めた。

就活の際に企業のSGDsの取り組みを「意識する」「どちらかと言えば意識する」は計52%で、「社会貢献性の高い事業をしている企業で働きたい」などの声があったという。

SDGsに取り組む企業の場合、就職の志望度が上がると答えた学生は66%いた。「企業として当たり前」「ESG投資が増え、取り組む企業の方が成長力が高そう」といった意見が出ている。