2020年12月07日 07:17
血圧センサーの特許を取得
Rze04pefw0ugb sp n5omw
Shutterstock

先日もお伝えした通り、Appleが次なる革新の中心として据えるものの一つが「ヘルスケア」領域である。

新しいApple Watchを見ると、Appleが描く展望がよく分かる。キャッチフレーズは「健康の未来が、手首の上に」。アピールするのは体に取り込まれた酸素のレベルをチェックできる「血中酸素」センサーである。

Appleがヘルスケア領域に注力する理由はシンプルだ。

端末レベルでユーザーの健康動向を蓄積できれば、それが彼らにとって文字通り「宝の山」。昨年時点でApple Watchの利用者数は5,500万人。

これだけ利用者がいれば、センサーを磨いた分だけデータも増える。しかも、それが「常時」得られるとなれば、これまでにない貴重な情報ソースになる。

付けているだけで血圧測定が可能に?

直近では、血圧センサーの特許も取得したと言う。

もっとも、血圧測定に関するウェアラブル技術を開発したのは最初ではない。サムスンのGalaxy Watchは一部機種で血圧センサーを導入。しかし、月一回はカフ(腕帯)を使った調整が必要。あまり便利ではない。

特許に記されたAppleの新技術では、Apple Watchによる連続的な血圧測定が可能になるという。文字通り24時間血圧を測り続けることが可能になるわけだ

これが実現すれば、危険性が指摘されている早朝高血圧などの見つけにくいタイプの高血圧も発見できる。Apple Watchの今後に注目である。